「中古住宅を購入したら敷地に砂利が敷いてあってガーデニングができない」
「小さい子供が遊ぶのに先が尖った庭の砂利が危険」
という方に、砂利の入れ替え方法や不要な砂利の処分方法などをご紹介していきます。
砂利はどんな業者に引き取ってもらえるかもお教えします。
砂利を撤去してリフォームしたいとお考えの方は参考にして下さい。
砂利の撤去のポイント
いざ砂利を撤去しようとすると思いのほか重労働で大変だということに気が付きます。
狭い範囲に敷いてある砂利でも集めてまとめると、数十キロにもなり持ち上げられなくなることも。
しかし作業効率の良い道具を揃える、処分不要な方法をとるなどの工夫をすることで砂利の撤去が楽になります。
砂利処分時にあると便利な道具
砂利を処分する際には、作業に適した道具を揃えることをおすすめします。
作業効率がグンとアップするだけでなく、重い砂利の袋も簡単に運べるようになります。
下にご紹介するのは砂利撤去作業に便利な道具です。
- 角スコップ・・・広い範囲の砂利をすくって袋に入れるのに便利。
- ジョレン・・・クワのような形で先端が平べったくなっている農機具。引いて砂利を集められるのでより少ない力で作業ができる。
- レーキ・・・広範囲の砂利を一か所に集めるのに使う。
- 竹ぼうき・・・大きな砂利を取った後に残った小さな砂利をかき集めるのに使う。
- 一輪車・・・一度に大量の砂利を乗せて運ぶのに便利。
- 麻袋・ビニール袋・・・集めた砂利を入れて口を縛るのに使う。
ジョレンやレーキで一か所に砂利を集めたら、角が四角くなっている金属製のスコップを使って麻袋に入れてください。
口はビニールひもで縛って一輪車を使えば、車までそれほど手間がかからず運べます。
大きな砂利を取った後は竹ぼうきを使って小さな砂利を集めてください。
土が見えて表面に砂利が残ってなければ撤去完了です。
砂利の処分が不要になる方法
実は砂利を撤去しなくても庭をリフォームする方法があります。
それは人工芝を砂利の上から敷くという方法です。
人工芝は地面がある程度デコボコしていても張ることができ、砂利の上に防草シートを重ねることで雑草が生えるのを防いでくれます。
土の地面に人工芝を張る時には杭や金具を使って固定する必要がありますが、砂利敷きの場合は人工芝の端に砂利を乗せるだけでOK。
ただし人工芝が敷けるのは比較的小さな30mm以下の砂利に限ります。
あまり大きな砂利では人工芝を敷いても足元が安定せず、かえって歩きにくくなるのでご注意ください。
砂利の処分方法
不要になった砂利はどのように処分をしたらいいのでしょうか?
元々は自然の石だから自然に返せばいいのでは?と山や川に捨てる人がいるかもしれませんが、それは絶対にやめましょう。
山や川に砂利を捨ててしまうと不法投棄となり、見つかった場合は罰金刑となることも。
軽い気持ちで捨てたとしても、バレた時のリスクが大きいため、砂利の不法投棄は絶対に避けてください。
住んでいる自治体で砂利を処分
お住いの市区町村によっては砂利を処分してもらえる可能性があります。
「不燃物」として燃えるごみのように回収してくれたり、砂利を「がれき・コンクリート」扱いとする自治体ではごみ処理センターへ持ち込めば数百円で処分してもらえることもあります。
ただ多くの自治体では砂利・庭石・残土類は「処理困難ゴミ」として、民間の業者へ処分を依頼するように指示されます。
こればかりはお住いの場所によりますので、念のため担当の部署にお問い合わせすることをおすすめします。
ホームセンターで砂利を処分
条件付きならホームセンターで砂利を処分してもらえることがあります。
その条件とは、主に新しく砂利を購入すること。
「砂利を新しくするために購入するなら、無料で古い砂利を処分しますよ」という理由からです。
砂利を新しくする予定があるなら無料で処分してもらえるのでありがたいですが、ただ撤去をしたいという方には向かない処分方法です。
業者に砂利処分を依頼
日常的に砂利を取り扱っている石材店や植木屋、造園業者では有料で砂利を回収してくれるケースがあります。
また希少な砂利の処分なら買取りを行っている業者もいます。
手間賃や処分費用は地域によって相場が異なるため、広い庭の砂利処分や大量の砂利を処分したいという場合は、事前に見積もりを取ることをおすすめします。
上記以外の方法では自宅の敷地内に砂利を埋めるという方法もあります。
確かに自宅の庭は私有地となっていますので埋めるのは問題ありませんが、自宅を手放した後に地中からたくさんの砂利が見つかった場合、売り手側の瑕疵(かし=土地や建物に関する何らかの欠陥)に問われる可能性があります。
そのため自分の敷地に砂利を埋めるという方法はあまりおすすめできません。
砂利を処分する前に、知っておきたいこと
砂利を処分する際にはあらかじめ覚えておいた方が良い情報があります。
それは砂利を処分するための費用相場と処分費用を少しでも抑えるコツです。
広い庭や大量の砂利を処分したいとなると、高いお金がかかることも。
少しでもお得にするためのポイントとなりますので、業者を選ぶ際の参考にして下さい。
砂利処分の相場費用
砂利の処分を業者に依頼した場合の相場は1㎏当たり約40円となっています。
砂利を敷く際には1m×1mの正方形、つまり1㎡の広さに約60㎏~80㎏の砂利が必要となりますから、1㎡の広さでも2,400円~3,200円ほどの処分費用がかかります。
駐車場の砂利を撤去する場合、普通乗用車1台分で2.7m×6m=16.2㎡です。
この広さの砂利を処分するだけでも38,880円~51,840円かかることに。
回収量が増えれば人件費がプラスされ、ユンボなどの重機を使用するとさらに追加で料金が発生します。
ただ鉱物質のリサイクルを行っている業者であれば1㎏あたり15円~20円で処分してくれることがあります。
またダンプカー1台分や土嚢袋○個分といった単位で処分してくれる業者もいますので、なるべく安い業者を探すのも処分費用を抑える秘訣です。
さらに自分で土嚢袋に入れて業者まで持って行くと、相場よりも安く引き取ってくれる場合があります。
業者によって対応範囲が異なりますので、お近くの石材店や園芸業者に問い合わせてみましょう。
処分費用を抑えるには
なるべく砂利の処分費用を抑えるには、業者から相見積もりを取ることが重要です。
相見積もりとは、2~4社の業者をピックアップして同じ条件で砂利を処分した際の見積もりを取ること。
これにより処分価格の相場を知れるだけでなく、一番安い業者を見つけることができます。
相見積もりを取る際には、どの位の量の砂利を処分したいのかをできるだけ正確に業者に伝えましょう。
一緒に自宅周辺の環境や図面などを提出すれば、より詳細な見積もりが作成できます。
また大きな庭石や土も一緒に処分してもらいたい場合は、庭石のサイズや設置場所、土の量なども一緒に伝えると良いでしょう。
そして最後に重要なのが時間的余裕を持って処分業者を探すということ。
雪が降る前までに砂利を処分したい!なるべく早く業者を決めたい!と焦ってしまうと、業者を探す十分な時間が取れず、高い業者に依頼することになりかねません。
砂利の処分費用を抑えるには時間的・心理的余裕も大切になります。
まとめ
不要な砂利の撤去方法や必要な道具、業者に処分を依頼する際の費用相場についてくわしく解説してきました。
砂利を敷くのはホームセンターなどで購入すればDIYでも簡単にできますが、処分は自治体の定めた方法や民間の業者に依頼する必要があります。
間違っても山や川に不法投棄することが無いよう、適切に処分しましょう。