溶岩石という石の種類をご存知ですか?
溶岩石とは、字の通り溶岩が固まってできた石のことです。
自然の恵みそのものの溶岩石は、ガーデニングでも独特の雰囲気を演出することができます。
溶岩石はアクアリウムやロックガーデン作りにも最適なのです。
溶岩石の特徴を知って、自分だけのオリジナルの庭を作りましょう。
溶岩石とは?
溶岩石とはどんな石なのでしょうか?
ここでは、溶岩石について下記の3つに分けて紹介します。
- 溶岩石の特徴
- 溶岩石の採掘場所
- 溶岩石の意外な活用法
溶岩石は自然の産物ならではの、独特の形状が味わい深く魅力的な石です。
特徴を理解して、日常に取り入れましょう。
(1)溶岩石の特徴
溶岩石は、火山が噴火したときに吹き出した溶岩が冷えて固まりできたものです。
特徴的なのはその形状で、多孔質という小さな穴が空いています。
この多孔質がガーデニングやアクアリウムにも適していると注目を集めています。
溶岩石はゴツゴツした味のあるフォルムだけでなく、機能面でも優れているという特徴があるのです。
(2)溶岩石はどこで採れるの?
溶岩石は溶岩が固まってできた石なので、噴火した火山付近で採掘できます。
日本では、阿蘇山、浅間山、富士山などが有名な採取場所です。
しかし、観光地や自然公園では石や土、生き物の採取が『自然公園法』という法律で禁止されているので、勝手に持ち帰ってはいけません。
溶岩石を手に入れたいなら、ホームセンター、園芸ショップ、インターネットなど溶岩石を扱っているショップで購入しましょう。
(3)溶岩石の意外な活用方法
溶岩石には意外な活用方法があります。
これは溶岩石の特徴的な形状を生かしたものです。
ここでは溶岩石の意外な活用方法を紹介します。
活用法1.アクアリウム
溶岩石はアクアリウムに最適な石です。
溶岩石は表面に小さな穴が空いているので、バクテリアや微生物が繁殖しやすくなり水質が安定するという効果があります。
水槽内に溶岩石を配置したり、細かいものだと底に敷き詰めて使用することもできます。
溶岩石を配置すると、海の底にいるような自然な空間を作ることができるのでおすすめです。
活用法2.ロックガーデン
溶岩石はロックガーデン作りに最適です。
ロックガーデンとは、ゴツゴツとした岩石を組みあわせて、自然のままの姿を模して楽しむ庭のことです。
岩石や砂利を配置したら、その隙間に木や植物を植えていきます。
大小の石を組み合わせ、石と石の間の隙間に好みの多肉植物などを植えるスタイルが人気です。
このロックガーデンにも、溶岩石が活用できます。
溶岩石は多孔質と言われ、小さな穴が無数に合うているので、水はけが良く、湿度が高い時は水分を吸収し、乾燥時には放出し庭の湿度調節をしてくれます。
ロックガーデンには、溶岩石は欠かせない石なのです。
溶岩石はロックガーデン作りに最適!
溶岩石は庭石としても人気です。
ロックガーデンでは、溶岩石のような自然そのものの荒々しい形状の石が好まれるので、溶岩石はぴったりです。
溶岩石が好きなら、ロックガーデン作りに使用するのもおすすめです。
ここでは、ロックガーデンにおすすめの溶岩石、ロックガーデンの魅力を紹介します。
(1)ロックガーデンにおすすめの溶岩石
ロックガーデンに使用する溶岩石には、なるべくゴツゴツした石を選びましょう。
色はブラック系、ブラウン系、レッド系などの色味から選んでも良いですね。
ブラウン系やレッド系の溶岩石は、庭の印象も明るくなります。
一方ブラック系はクールなロックガーデンになります。
木や植物、アイテムとの相性を考えてバランス良く選びましょう。
(2)ロックガーデンの魅力
ロックガーデンの魅力は、自然そのものの空間を楽しめるところです。
小さな草花もゴツゴツした石と組み合わせると、まるで山の中にいるような雰囲気になります。
その一角が、まるで自然そのもののような空間を演出できることがロックガーデンのおおきな魅力です。
平面だけでなく斜面に石を配置することで、立体的で奥行きのある空間を作ることもできます。
石を挟むことで水や空気が通りやすくなり、植物を育ちやすくするメリットもあるのです。
ロックガーデンの作り方
「ロックガーデンって作るのが難しそう。」
「どんな配置にしたらいいのか分からない。」
ロックガーデンな、この石を使ってこの草木で作らないといけないという決まりはありません。
自然なイメージで気軽にチャレンジしてみましょう。
ここでは、誰でもできるロックガーデンの作り方を紹介します。
ステップ1.植物を選ぶ
まずは、ロックガーデンに植えたい植物や木を選びましょう。
日向、半日向、日陰とそれぞれに適した場所に植えていきます。
高山植物や山野草を組み合わせても素敵ですね。
高さのあるもの、低いものといろんなバリエーションがあると奥行きがあり自然な空間になります。
ステップ2.石を選ぶ
次に、ロックガーデンに使う石を選びましょう。
ロックガーデンに使うなら、溶岩石が最適です。
多孔質の溶岩石は、水はけもよく保水性や通気性に優れているからです。
しかし、溶岩石を手に入れることが難しい場合はゴツゴツした大きめの石を使っても大丈夫です。
石の形や、バランス、置くときのイメージを考えながら石を選ぶのも楽しいですね。
草木の色味とのバランスも考えて石を選びましょう。
ステップ3.石を配置する
次は、ロックガーデンに石を配置します。
地面を30cm程度掘り、石の2/3くらいが土に隠れるように配置していきます。
すべての石の配置が終わったら、ゴロ石を敷いておきます。
この一手間で水はけが良くなるので大切な工程です。
ステップ4.ポケットを作る
次は、石と石での隙間にポケットを作りましょう。
このポケットが植物を入れる植木鉢の役割をします。
石と石を組み合わせて様々な大きさの植木鉢を作り、そこに植物や木を植えるイメージですね。
土が中に入る程度のポケットを作っておきましょう。
ステップ5.培養土を入れる
次は、先程作ったポケットに培養土を入れていきましょう。
培養土を使う時は、そのまま入れていくのではなく軽石を混ぜておくと水はけが良くなります。
ロックガーデンは、水はけをよくすることがポイントです。
ステップ6.植物を植える
最後に、ポケットに植物を植えていきましょう。
ロックガーデンは岩でできた斜面にポケットがあることが特徴的な庭です。
高いところには乾燥を好む植物、低いところには湿気を好む植物というふうに場所に合った植物を植えていきます。
全体のバランスを考えながら、ロックガーデンを完成させましょう。
まとめ
溶岩石は多孔質という特徴があるので、ガーデニングやアクアリウムにとても適しています。
自然な風合いを活かした溶岩石を使って、ロックガーデンを作るのもおすすめです。
ハードなイメージのロックガーデンですが、合わせる草花や木によってはナチュラルな雰囲気にもなるので、好みの庭をイメージして作り込んでいきましょう。