自然で荒々しい力強さが魅力のロックガーデンは、ナチュラルな庭作りをしたい人達の間で注目されています。
ロックガーデンの魅力は何と言っても自然そのものを表すスタイルです。
ゴツゴツした岩と植物のバランスがかっこよく、近年人気のスタイルなのです。
「ロックガーデンってどうやって作るの?」
「どんな石や植物が合うのかな?」
ロックガーデンを作るなら、まずは石や植物選びから始めてみましょう。
自由な発想で自分だけのロックガーデンを作ってみましょう。
1.ロックガーデンとは?
ロックガーデンとはゴツゴツとした岩石と植物を組みあわせて、自然のままの姿を模して楽しむ庭のことです。
庭に合わせて、大きさの異なる石を組み合わせ、石と石の隙間に植物を植え込みます。
岩はゴツゴツした溶岩石や砕石、植物は高山植物や多肉植物を栽培することが多いです。
石の選び方や配置の仕方、植物の合わせ方でワイルドにもナチュラルにも、いろいろな雰囲気を楽しめるのもロックガーデンの魅力ですね。
2.ロックガーデンにおすすめの石3選
ロックガーデンを作るには、まず石を選ぶことから始めましょう。
作り込み過ぎない自然のかっこよさを目指すといいでしょう。
ロックガーデンには、溶岩石や砕石などゴツゴツした岩がぴったりです。
大きさも150mm程度の大きな石を選ぶとよいでしょう。
ここでは、ロックガーデンにおすすめの石3種類をご紹介します。
(1)溶岩石
溶岩石は荒々しい雰囲気でロックガーデンにぴったりの石です。
溶岩石は、火山が噴火したときに吹き出した溶岩が冷えて固まりできたものです。
多孔質という小さな穴が空いているので水はけが良く、湿度が高い時は水分を吸収し、乾燥時には放出し庭の湿度調節をしてくれます。
この多孔質な形状がガーデニングに適しています。
溶岩石は機能面でも優れ、ゴツゴツした味のある形はロックガーデンにもぴったりなのです。
(2)白砕石
白砕石はクールな印象でロックガーデンにぴったりの石です。
砕石らしいゴツゴツした質感と、白とグレーの混じり合った奥行ある色味が落ち着いた雰囲気で草花との相性もいいでしょう。
大きさのバリエーションもあるので、庭のサイズに合わせて選びましょう。
(3)クォーツロック
クォーツロックは琥珀色の色合いでロックガーデンにぴったりの石です。
イエローベースで白や茶色が混じり合い天然石ならではの深みが魅力的です。
透明感のある明るい色合いは草木のグリーンを引き立ててくれます。
上品で優しい雰囲気のクォーツロックならオリジナリティあふれるロックガーデンが作れます。
3.ロックガーデンにおすすめの植物3選
ロックガーデンを作るには植物が欠かせません。
ロックガーデンには高山植物や多肉植物、山野草を栽培して自然の風景を楽しむことが多いのですが、どんな植物を植えなければいけないという決まりはありません。
気に入った植物を植えて、ロックガーデンを楽しみましょう。
ここでは、ロックガーデンを素敵に彩る植物を3種類紹介します。
(1)多肉植物
多肉植物はぷっくりとした多肉質な葉が特徴的な植物です。
インパクトのある形が魅力の多肉植物は、ロックガーデンのアクセントにぴったりです。
いろいろな多肉植物を組み合わせても素敵ですね。
多肉植物の中には花をつけるものや、色が変化するものもあるので違った表情を楽しめるのも多肉植物の魅力です。
(2)ハーブ
ハーブはガーデニングで人気の植物ですが、ロックガーデンにもおすすめです。
種類も多く育てやすいのでガーデニング初心者にもぴったりですね。
ロックガーデンにハーブを植えるなら生育条件の似たハーブを一緒に植えるとよいでしょう。
ローズマリーやラベンダーは日当たりのよいエリアが適しているのに対し、レモンバームやミントは日陰が適しています。
ハーブは暮らしに役立つ植物なので、ハーブティーを楽しんだり、お料理に使ったりと育てる以外の楽しみがあるところも大きな魅力です。
(3)高山植物
高山植物は高山帯に生えている植物のことを言います。
ロックガーデンにはヒメルリカンザシやオヤマナデシコ、ウスユキソウが育てやすくおすすめです。
小さな花をつける高山植物はロックガーデンに彩りを添えてくれます。
春の訪れを感じることができ、小さな花を見るのが楽しみになりますね。
4.ロックガーデンの作り方
「ロックガーデンって作るのが難しそう。」
「どんな配置にしたらいいのか分からない。」
ロックガーデンは、「この石を使ってこの草木で作らなければならない」という決まりはありません。
自然なイメージで気軽にチャレンジしてみましょう。
ここでは、誰でもできるロックガーデンの作り方を紹介します。
ステップ1:植物を選ぶ
まずは、ロックガーデンに植えたい植物や木を選びましょう。
日向、半日向、日陰とそれぞれに適した場所に植えていきます。
高山植物や山野草を組み合わせても素敵ですね。
高さのあるもの、低いものといろんなバリエーションがあると奥行きがあり自然な空間になります。
ステップ2:石を選ぶ
次に、ロックガーデンに使う石を選びましょう。
ロックガーデンに使うなら、溶岩石が最適です。
多孔質の溶岩石は、水はけもよく保水性や通気性に優れているからです。
しかし、溶岩石を手に入れることが難しい場合はゴツゴツした大きめの石を使っても大丈夫です。
石の形や、バランス、置くときのイメージを考えながら石を選ぶのも楽しいですね。
草木の色味とのバランスも考えて石を選びましょう。
ステップ3:石を配置する
次は、ロックガーデンに石を配置します。
地面を30cm程度掘り、石の2/3くらいが土に隠れるように配置していきます。
すべての石の配置が終わったら、ゴロ石を敷いておきます。
この一手間で水はけが良くなるので大切な工程です。
ステップ4:ポケットを作る
次は、石と石の隙間にポケットを作りましょう。
このポケットが植物を入れる植木鉢の役割をします。
石と石を組み合わせて様々な大きさの植木鉢を作り、そこに植物や木を植えるイメージですね。
土が中に入る程度のポケットを作っておきましょう。
ステップ5:培養土を入れる
次は、先程作ったポケットに培養土を入れていきましょう。
培養土を使う時は、そのまま入れていくのではなく軽石を混ぜておくと水はけが良くなります。
ロックガーデンは、水はけをよくすることがポイントです。
ステップ6:植物を植える
最後に、ポケットに植物を植えていきましょう。
ロックガーデンは岩でできた斜面にポケットがあることが特徴的な庭です。
高いところには乾燥を好む植物、低いところには湿気を好む植物というふうに場所に合った植物を植えていきます。
全体のバランスを考えながら、ロックガーデンを完成させましょう。
5.まとめ
ロックガーデンの魅力は、自然そのものを庭の中に表現できることです。
石で高低差を作ることで庭に奥行きが生まれます。
石の大きさや色を変えると雰囲気が大きく変わるので、庭に合わせて好きな石を見つけてください。
お気に入りの素材で自分だけのロックガーデンを作りましょう。