家の敷地を入ったところから玄関まで続くアプローチは、いわば家の顔とも言える場所。
できればオシャレで歩きやすい場所にしたいですよね。
今回は玄関アプローチに砂利を敷く場合の注意点やおすすめの砂利などをご紹介していきます。
さらに砂利の敷き方のコツや業者に依頼する際の相場についても解説していきます。
玄関アプローチのリフォームやDIYを使用とお考えの方は参考にして下さい。
1、玄関アプローチに砂利を敷くメリット
玄関アプローチに砂利を敷く一番のメリットは、何といってもその豊富なカラーバリエーションにあります。
玄関アプローチに敷く砂利は「化粧砂利」といい、白や黒だけでなくピンクやイエロー、グリーンやブルーなど色彩豊か。
数種類の色を混ぜてもおしゃれですし、場所によって色を変えるのも個性が出ます。
大きさは5mm程度から10㎝近いものまで様々ですので、アプローチの広さや敷く面積によって選んでみてはいかがでしょうか。
そして砂利は防犯対策としても有効です。
ホームセンターなどでは防犯専用の大きな音が出る砂利が専用コーナーで販売されているほど。
玄関アプローチに防犯砂利を敷けば、家の中からでも人が来たと分かりやすくなりますし、大きな音がすることで空き巣などの侵入も防げます。
ただし防犯砂利は思っている以上に大きな音がする場合があります。
砂利を選ぶ際には実際に踏んだ時の音の大きさを確かめてから敷くようにしましょう。
また玄関アプローチを砂利敷きにするメリットは、雑草が生えにくくなること。
むき出しの土のままでは至る所に雑草が生えてきて、その手入れにかかる手間や時間は大変なものです。
しかし砂利をアプローチ一面に敷けば雑草が生えにくくなり、たとえ生えてきても抜きやすいので手入れは楽になります。
最後のメリットは費用がかからないということ。
玄関アプローチをコンクリート敷きなどの舗装をすると、DIYでは難しく業者に頼むと費用が高額になります。
その点砂利敷きなら、ホームセンターなどで砂利を購入して自分で敷くこともできるので、費用を大幅に抑えられます。
2、玄関アプローチに砂利を敷く時の注意点
ご紹介したようにメリットが多い砂利ですが、玄関アプローチに敷く際にはいくつかの注意点があります。
実際に砂利を敷いてから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないように、これからご紹介する内容に気を付けましょう。
濡れると滑ってしまう素材は避ける
人が多く通る玄関アプローチには、濡れると滑りやすい砂利は避けるようにしましょう。
特に角が丸いツルンとした表面の砂利は、雨に濡れると靴底が滑りやすいことも。
玄関アプローチなど通路部分に使用する場合は表面にデコボコのある砂利を選ぶか、普通の大きさの砂利にプラスして小さめの砂利を混ぜると滑りにくくなります。
死角をつくらない
玄関アプローチを設計する上で重要なのが、死角をつくらないということ。
もちろんプライバシーの確保はある程度必要ですが、あまりにも複雑なデザインにすると人が潜めるような死角が生まれることも。
不審者などが夜間にすんなり敷地内に入り込めることが無いよう、死角になりそうな場所には人感センサー付きのライトを設置するなどの防犯対策をしましょう。
歩きにくい時は敷石を設置
玄関アプローチ一面を砂利敷きにすると、小さい子供やハイヒールを履いた女性が歩きにくい場合があります。
その際には、コンクリートの平板や敷石を配置すると劇的に歩きやすくなります。
またベビーカーや車いす、自転車等を玄関まで乗り入れたい場合は、コンクリートでスロープを作るなどの対策をした方が良いでしょう。
雑草を生えなくするには防草シートを使用
先ほど砂利を敷くと雑草が生えにくくなるとご紹介しましたが、砂利の下に防草シートを敷きこむとさらにその効果がアップします。
防草シートを敷くには、土をデコボコしないように平らに均して下さい。
もちろん大きな石や切株などは前もって取り除いておきましょう。
数枚の防草シートを敷く場合はシートの重なり部分に隙間ができないよう、10㎝以上重なるように敷くのがポイントです。
後は防草シートの上から砂利を敷き詰めていきましょう。
砂利は厚みがあればあるほど雑草が生えにくくなります。
3、玄関アプローチにおすすめの白砂利
ここでは玄関アプローチにおすすめの白砂利をご紹介していきます。
白砂利といっても砂利の大きさや形、色合いはさまざま。
ご自宅の玄関アプローチに一番良く合う白砂利を見つけてください。
白玉砂利
真っ白で丸みのある玉砂利は玄関アプローチを明るくしてくれます。
清潔感があり、植栽のグリーンとの相性も抜群。
白玉砂利は和風庭園や洋風ガーデンのどちらにも合わせられると人気です。
天然の大理石を砕いて作った白玉砂利は、光に反射するとキラキラ光ってとても美しいのが特徴です。
白川砂利
和風の庭によく敷いてあるのが、こちらの白川砂利です。
枯山水の庭によく使われ、美しい砂紋を描くのに適しています。
もちろん玄関アプローチにもおすすめで、庭石や石灯籠との相性も抜群です。
御影砂利
こちらは石の一粒に白と黒のコントラストがある砂利です。
普通の白川砂利よりも白みが強く、和風の家にはもちろんモダンテイストの家にも合わせやすいのが特徴。
玉砂利と違い角や凹凸があるので玄関アプローチに敷いても雨で滑りにくく、踏み固めやすくなっています。
伊勢砂利
伊勢砂利とは三重県のある地方でのみ産出される砂利です。
白みがある上品なさび色が美しく、天然砂利ならではの趣が楽しめます。
玄関アプローチの化粧砂利としてもおすすめで、和風・洋風どちらでもコーディネイトしやすい砂利の一つです。
4、他の色の砂利と2色使いでワンランクアップ
先ほどもご紹介した通り、砂利には様々な色が楽しめます。
住宅のテイストや庭とのコーディネイトに合わせて、砂利の2色使いをしてみては?
例えば白×ピンクなら明るく華やかな印象に、グレー×ブルーはすっきりと落ち着いた印象になります。
玄関アプローチを他のお宅とは違う個性を出したいなら、砂利の2色使いがおすすめです。
5、置くだけで印象が変わる大きな白い石
玄関アプローチには、敷石や飛び石として大きな白い石を置いてみてはいかがでしょうか。
玄関まで続くアプローチのアクセントになりますし、置くだけでいいのでDIYでも可能です。
大きな石の周りには小さめの砂利を敷いたり、花壇との境目に20㎝ほどの乱形石を配置するなど石の大きさを変えることで華やかな印象に仕上がります。
6、玄関前の施工はプロにお任せ、相場の外構費用
玄関前はおうちの顔として、毎日家族が行き来するだけでなくお客さんの目に付く場所でもあります。
せっかくならプロに任せてしまうのも一つの方法。
業者に依頼して玄関アプローチに砂利を敷く場合の相場は、このようになります。
- 砂利の価格…3,000円~5,000/㎡
- 施工費用…8,000円~20,000円/㎡
2~3坪の玄関アプローチなら、材料工事費込みで7万円~20万円前後となります。
もちろん高級な砂利を使えばその分費用が高くなります。
また砂利を深く敷く場合は、使用する砂利の量も増えますので、その分材料代が余分にかかることを忘れずに。
まとめ
玄関アプローチを砂利敷きにすると豊富なカラーバリエーションから選べる、雑草が生えにくくなる、防犯効果が得られるなどのメリットがたくさん。
滑りにくい素材を避けて死角を作らないなどの注意点をおさえて施工するようにしましょう。
おすすめの白砂利を選んだり異なる色の二色使いなどを取り入れることで、個性的でおしゃれな玄関アプローチにすることができます。
仕上がりを気にするなら業者に依頼するのも一つの方法です。
玄関アプローチに砂利を敷いて、見た目と歩きやすさを追求したものにリフォームしましょう!