「駐車場をなるべく安く仕上げたい」
「砂利や砕石を駐車場に敷きたいけど、どう違うの?」
こんなお悩みの方はいませんか?
駐車場を砕石や砂利で仕上げると、その日のうちに使えるだけでなく費用も安く済みます。
ただしそれぞれの特徴を良く知って適切に施工することが必要です。
砕石と砂利の価格の違いや施工する際の注意点、その他の施工方法などもご紹介していきます。
駐車場の仕上げ方法にはどんな種類があるのか、それぞれの特徴を知ってDIYにお役立てください。
1、駐車場敷きにするならどっち?「砕石」と「砂利」の特徴・価格の違い
砂利と砕石、どちらも小さな石のかけらですが、実はそのでき方や形に違いがあることをご存知ですか?
こちらでは「砂利」と「砕石」のそれぞれのメリット・デメリット、駐車場に適した種類、価格の相場などを紹介します。
駐車場に敷くにはどちらの方が適しているのか?という疑問にもお答えしていきますので、材料を選ぶ際の目安にしましょう。
駐車場に「砂利」を敷くメリットとデメリット
「砂利」というのは直径2~5㎝ほどの小石に砂が混ざったもののことを指します。
大きな岩石が砕け川や海の中を転がることで長い年月をかけて角が取れて丸くなった小石のことで、自然の力によって、できあがっています。
砂利の特徴や駐車場に砂利を敷くメリット・デメリットは次に説明します。
「砂利」のメリット①:様々な種類から選べる
砂利には色や粒の大きさなど、実に様々な種類があります。
真っ白な石灰岩で作った「白玉砂利」やダークな色目ばかりを集めた「金華砂利」など、庭のテイストや家の雰囲気に合わせた砂利から選ぶことができます。
価格は1Kg当たり200円前後からと、予算によって選べるのも大きなメリットです。
「砂利」のメリット②:防犯効果が期待できる
舗装された場所と異なり、砂利を踏みしめると音が鳴る特徴から防犯効果が期待できるというメリットがあります。
砂利の上を歩く足音で誰かが敷地内に入ってきてもすぐに気づきますし、不審者が気づかれるのを嫌がって侵入をあきらめることもあります。
防犯機能に特化した砂利も販売されているほどですので、ご自宅の防犯が気になる方にはおすすめです。
「砂利」のデメリット①:車体をキズつけることがある
砂利というのは角が丸いため駐車場に敷いた時に地盤を固めにくく、タイヤの溝に小石が挟まったり、弾き飛ばされたりした砂利によって車体や窓ガラスにキズを作ってしまうことがあります。
またベビーカーなどの細い車輪は砂利に埋まりやすく、移動の妨げになる恐れがあります。
砂利のデメリット②:雑草の処理が必要
土の上に直接砂利を敷くと、その隙間から雑草が生えてくるというデメリットがあります。
そのためこまめに雑草を抜き取る作業が必要になることも。
もし雑草を処理する手間を省きたいなら「防草シート」をあらかじめ敷きこむという方法があります。
ただしシートを敷く前には、地面に生えている雑草を抜いておかなければなりませんので、いずれにせよ雑草の処理が欠かせないことになります。
駐車場に「砕石」を敷くメリットとデメリット
砂利が自然にできたものに対して、砕石というのは人工的に作りだした骨材で、土木用語では「バラス」とも言います。
大きな岩石をクラッシャーと呼ばれる粉砕機で砕いて作り、ゴツゴツとした角があるのが特徴です。
また大きさも大き目の小石から砂状のものまでが混じっており、コンクリートを敷き詰める際の下地としてよく使われています。
「砕石」のメリット①:地盤安定性が高い
砕石はとがった角のある形で大きさもバラバラなことから、地面に敷き詰めて転圧を掛けた時に地盤が安定します。
これは大きな石の間に小さな石や砂が入り込んで隙間を埋めてくれることと、角同士がかみ合って固定されやすくなることが大きな要因です。
「砕石」のメリット②:価格が安い
人工的に作りだした砕石は、砂利と比べて価格が安いのが大きなメリットです。
2tダンプ一杯分、約2立米の量でも4万円前後で購入できます。
DIYで敷けば業者に依頼する手間賃や経費が掛からず、さらに費用を安く抑えられます。
「砕石」のデメリット①:色や大きさのバリエーションがない
砕石は色や大きさの種類が豊富な砂利と異なり、見た目の華やかさには欠けます。
駐車場を個性的にしたいという方にはあまり向いていない材料かもしれません。
とはいえ車を駐車してしまえばあまり地面は見えなくなってしまうため、駐車場の周りや玄関へのアプローチで個性を出すようにしましょう。
砕石のデメリット②:水たまりで靴や車体が汚れやすい
砕石を駐車場に敷くと水たまりが出来やすく、靴や車体が汚れることがあります。
砕石は砂利と違い小さな砂なども混じっているため、水はけが悪く雨が降るとどうしても水たまりが出来やすくなるためです。
その水たまりに間違って足を踏み入れると、靴が汚れてしまったり、水しぶきで車体に泥が付いてしまう恐れがあります。
駐車場におすすめの砂利
駐車場におすすめなのは、駐車場専用に作られた砂利です。
ホームセンターなどで手軽に手に入りますし、大き目の粒がタイヤの溝に入りにくくなっています。
また雑草が生えるのを抑制し、水たまりができにくくなっている点もおすすめポイントです。
駐車場におすすめの砕石
駐車場に向いている砕石ですが、その中でも「クラッシャーラン」と呼ばれる砕石が特におすすめです。
様々な大きさの粒が入ったクラッシャーランは、粒を揃えた砕石に比べて価格が安く、用途が広いので手に入りやすくなっています。
またローラーで転圧をかけると、駐車場として十分に使える強度を発揮してくれます。
2、駐車場舗装 砂利や砕石以外の方法と比較
駐車場の舗装には砂利や砕石以外にも、土間コンクリートやアスファルトを使うという方法があります。
それぞれの方法の特徴を見ながら、砂利や砕石と比較をしていきましょう。
土間コンクリート
コンクリートを地面に直接流し込んで舗装することを「土間コンクリート」といいます。
コンクリートで舗装すると、表面が平らなるため手入れがしやすく、雑草が生えないのが大きなメリットです。
一方で、業者に依頼する場合は施工費が高くつくことになります。
もし自分で舗装しようと思ったら、ミキサー車をレンタルする必要があるためDIYではハードルが高くなるでしょう。
アスファルト
セメントや砂利を水で固めたのがコンクリートですが、粘度の高い炭化水素を多く含んでいるのがアスファルトです。
道路などの舗装によく使われ、表面にデコボコがある分、水はけが良いのが大きなメリットです。
ただし真夏の炎天下では表面温度がかなり高くなり、経年劣化でひび割れしやすくなります。
土間コンクリートもアスファルトもDIYで施工するのは難しいため、なるべくなら専門の業者に依頼することをおすすめします。
3、駐車場に砕石敷きをする施工の流れや注意点
では駐車場に砕石を舗装する場面では、どのような流れで作業を進めていけばよいのでしょうか?
注意点とあわせて解説していきます。
手順1.地面を転圧・整地する
地面が土になっている場合、砕石を敷く部分を平らにならして圧力をかけて踏み固めます。
この作業を怠ると砕石を敷いた後にデコボコしてしまうので、必ず行って下さい。
転圧の方法としては、狭い面積なら足で踏み固めることも可能です。
車二台以上の広い面積では、専用の転圧機を使用した方が手早くできます。
手順2.防草シートを敷く
後で雑草取りの手間を省くには、防草シートをあらかじめ敷いておくと良いでしょう。
防草シートを使う場合は、砕石を敷く部分に隙間なく、シート同士のつなぎ目から雑草が生えてこないよう10㎝ほど重ねて敷くのがポイントです。
手順3.砕石を敷く
準備していた砕石を防草シートの上に敷いていきます。
このとき購入した再生の商品名などをメモしておくことをおすすめします。
砕石は雨で流れ出たりタイヤで細かく砕かれたりして、年月とともにかさが減っていきます。
後々砕石を追加する際に、同じ見た目の砕石を購入するのにメモがあると便利です。
手順4.機械で転圧する
敷いた砕石の地盤を安定させるために、「ランマ―」や「プレート」などの専用機械で転圧します。
DIYで砕石を敷く時には、専門の業者から転圧機をレンタルできますし、ホームセンター等で購入することも可能です。
4、駐車場に石を敷く前に準備すること
DIYで駐車場に砕石を敷くには、次の二点を事前に準備しておきましょう。
車何台分の広さの駐車場? 広さによって石の量を計算
まずは駐車場の広さに応じた砕石の量を計算します。
基本的には1㎡当たり、60~80㎏ほどの砕石が必要となります。
この量の砕石を使うと、地面から3~4㎝ほどの厚みで敷くことができます。
車1台分の駐車スペースなら約12~14㎡なので、砕石の量は720~1,120㎏。
車2台分では約28~30㎡となり、砕石は1,680~2,400㎏必要です。
駐車場の地面の特徴は? ぬかるみ、雑草などの現状把握
さらに砂利を敷く前の地面の状況に応じて、前準備が必要になることがあります。
もし地面に雑草が生えていたら、すべてきれいに抜き取って防草シートを敷き詰める準備をしましょう。
またぬかるみやデコボコがある時には、ぬかるみに土を入れて平らにしてレーキなどでデコボコを均して下さい。
狭い場所なら足で踏み固めても問題ありません。
5、業者依頼:駐車場に砂利・砕石敷きをしてもらうメリットと相場の費用
施工する駐車場が広いと、地面を平らに均したり雑草を処理したりする手間が大変です。
特に砕石を固める転圧作業は、DIYだと専用機械を購入もしくはレンタルしなければなりません。
そこで必要な道具が揃えられない、DIYで施工する時間が取れないという時には、業者に依頼することも考えましょう。
自分でやるよりも手間や時間がかからず、仕上がりがキレイになります。
業者に依頼する際の相場は、車二台分の駐車場に砕石を敷く工事では20万円前後となります。
自分でするよりは費用が高くなるので、相場を知ってなるべく安く施工してもらうようにしましょう。
6、駐車場施工を安く抑えるコツ
駐車場に「砕石」を敷く工事の費用をなるべく抑えるには、DIYでするのが一番です。
「砕石」はネット通販やホームセンターでも購入可能ですが、近所の砕石業者から購入できればさらに費用を安く抑えられます。
業者によってはトラックでご自宅まで運搬してくれますので、相談してみましょう。
また転圧用の機械は購入するよりもレンタルする方が費用を抑えられます。
最近ではDIYをする人が増え、個人の方にも貸出してくれる業者が増えました。
「○○(地名) 転圧機 レンタル」などで検索すると、お近くのレンタル業者を見つけられます。
後書き
駐車場をDIYで舗装するには「砕石」や「砂利」を使うという方法があります。
中でも砕石は砂利よりも価格が安く、地盤を固くできるので駐車場におすすめです。
施工は業者に依頼することも可能ですが、砕石業者や重機のレンタルサービスを上手に活用してDIYで施工することもできます。
DIYで舗装して、使いやすい駐車場にしましょう!