石がメインの庭「ロックガーデン」は、どんな色や形の石が合うのでしょうか?
今回はロックガーデン用におすすめの石を詳しくご紹介していきます。
「ロックガーデンにはどんな石がいいの?」という疑問をお持ちの方は、石を選ぶ際の参考にして下さい。
(1)白系の石
白系の石はどんなテイストの庭にも合わせやすいことから人気です。
その中でもロックガーデンのワイルドな雰囲気によく合う白い石の種類を3つ見ていきましょう。
おすすめ白系の石①:「ホワイトロック」
大理石を大き目にカットした割栗石は、洋風のロックガーデンによく合います。
断面にはキラキラとした結晶が見られ、太陽の光が当たると美しく反射してくれるのも魅力の一つ。
葉の緑やカラフルな花もよく映え、ガーデニングにはピッタリの材料です。
おすすめ白系の石②:「白砕石」
天然石灰岩の中でも白っぽいものばかりを厳選し、機械等で小さく砕き砕石にしたものもおすすめ。
価格は比較的手ごろで大きさもたくさんのサイズから選べるので、ロックガーデンにした時に変化が生まれます。
色目は明るめのグレーで、洋風・和風のどちらの庭にも良く合います。
石を砕いた後はあえて角を取っていないので、積みかさねやすく傾斜のある場所に敷いても転がり落ちることが少ないでしょう。
おすすめ白系の石③:「琉球石灰岩」
沖縄で古くから住宅の石垣や道路の石畳に使われているのが「琉球石灰岩」です。
琉球石灰岩とは元々の石灰岩の地層にサンゴ礁や貝殻などが堆積してできた、沖縄地方からのみ産出される天然石のこと。
保湿性や通気性に優れた多孔質な石肌が特徴で、ロックガーデンにもおすすめです。
南国のヤシなどを一緒に配置すれば、リゾート風なロックガーデンになります。
(2)黒系の石
和風な庭やモダンな雰囲気を出したいなら黒系の石を敷いてみては?
植物の緑が映えるだけでなく、シックで落ち着いた庭になります。
おすすめ黒系の石①:「富士山溶岩石」
火山の噴火と共に生まれた溶岩石は、ゴツゴツとした独特の形と気泡のある岩肌が特徴的。
積み上げても崩れにくく保水性に優れているので、ロックガーデンでポケットを作り土を入れ、植物を植えこむのにも適しています。
価格は手ごろで、小さいサイズのものから、存在感のある大き目の石までサイズバリエーションも豊富。
おすすめ黒系の石②:「ブラックロック」
黒い砕石もロックガーデンにおすすめです。
シックな色合いで、和モダンや高級感のあるロックガーデンにも良く合います。
水に濡れるとツヤツヤと輝き、乾いている時とはまた違う表情を見せてくれるので、雨の日も庭に出るのが楽しくなりそう。
おすすめ黒系の石③:「富士黒石」
石積みにも使われることがある富士黒石は、和風庭園にはお馴染みの庭石です。
富士山ふもとの沢から流れた土石流が原料となっていて、ゴツゴツとした野性味あふれる雰囲気が人気。
比較的サイズの大きなものが多いので、より荒々しいロックガーデンを演出できます。
長い年月を経るにつれ石の表面が黒っぽく変化していきます。
一般の小売では販売していないので、石材店や造園業者に取り寄せてもらうと良いでしょう。
(3)その他のカラーの石
白や黒以外にもロックガーデンにおすすめの石はたくさんあります。
もっと個性的な庭作りを目指すなら、こんな石をあなたの庭に取り入れてみては?
その他の色の石①:「ベージュロック」
大理石の『ベージュロック』は、黄色やオレンジの色味が入った
10cm~25cmの大きなベージュ系色の割栗石です。
並べるだけでもガーデニングが楽しくなるような石です。
庭の全体的にくまなく敷き詰めるというよりは、植物をのそばに置いてアクセントにしたり、花壇の縁石におすすめです。
サボテンや多肉植物の乾いたイメージにも良く合いますので、ロックガーデンの中でもドライガーデンにピッタリでしょう。
その他の色の石②:「青砕石」
「青砕石」は名前の通り緑っぽい色のものから青みがかった色まであり、ロックガーデンのアクセントとしてもおすすめです。
乾いている時は白っぽい色なのですが、水に濡れると濃い緑や青に変化します。
和風洋風問わず、シックで落ち着いた印象のお庭にしてくれます。
植物との相性も抜群で、ガーデニングに良く取り入れられている色の石です。
ロックガーデンの石の選び方のポイント
ロックガーデンに使う石は、いくつかのポイントを踏まえて選ぶのがおすすめ。
DIYで作っても本格的なロックガーデンになること間違いなし!です。
選び方のポイント①:ゴツゴツとした丸くない石
ロックガーデンには丸くてすべすべした石よりは、ゴツゴツとして角ばっている石の方が良いでしょう。
丸い石は見た目が洗練され過ぎており、人工的な感じが出てしまいます。
また植物を植えるために石を組み上げる際も、丸い石はすぐに崩れてしまいますがゴツゴツした石なら角同士がしっかり密着して崩れにくくなります。
選び方のポイント②:穴がたくさん開いた石
多孔質の石は空気を中に含み、吸水性が良い特徴があります。
空気や水は植物が成長するのに欠かせないもの。
石に直接植物を植えこむロックガーデンでは、石の選び方が植物の成長を左右するといっても過言ではありません。
穴がたくさん開いている溶岩石などを選ぶことで、生育不良などが起きにくくなります。
選び方のポイント③:あえてサイズはバラバラに
より自然に近いロックガーデンにしたいなら石の大きさを揃えず、あえてサイズがバラバラの石を選ぶと良いでしょう。
両手でやっと持ち上げられる位の石から小石サイズまでを準備して、ガーデン全体に敷いたり積み上げたりしていきましょう。
小石ほどの小さな石は鉢底石代わりにもなりますし、石を組んでいく際に隙間に詰めて固定するのにも役立ちます。
ロックガーデンを作る手順
最後に簡単にロックガーデンを作る手順をご紹介していきます。
1. ロックガーデンを作る場所を決める
ロックガーデンは日向・半日陰・日陰どこにでも作ることができます。
またスペースも坪庭程度の場所から、植物園のような広大な敷地にまで造園可能です。
2. 使う石と植える植物を選ぶ
植える場所ごとに生育環境が適した植物を選ぶことがポイント。
石は角のあるゴツゴツしたものを選ぶとワイルドさを演出できます。
3. ロックガーデンの場所を整地する
雑草を生えにくくするために地面に防草ネットをあらかじめ敷くのがおすすめ。庭に奥行きを出すには奥に行くにつれて高くなるように傾斜を付けると良いです。
4. 石を配置する
あくまでも自然の美しさを表現するために、あまり整然とキレイに石を並べない方が良いです。
バランスを意識しながらもランダムに、植物を植える場所は複数の石を積み上げたり組んだりして土が入るポケットを作ります。
5. 土を作る
その植物に合った土を作るのがポイント。
培養土に川砂や赤玉土などを混ぜて使うと水はけが良くなります。
6. 植物を植える
石を組んで作ったポケットに鉢底石を下に入れ、土を入れて植え込みます。
高い場所には乾燥地帯の植物を、低い場所には湿った場所を好む植物を植えると育ちやすくなります。
まとめ
ロックガーデンに使う石は、家の雰囲気や庭のテイストに合わせて様々な色から選べます。
また石のサイズをバラバラにして、ゴツゴツと角が付いた形をチョイスしましょう。
気孔がたくさんある石は植物を育てるのに欠かせない空気や水をたくさん保持してくれるのでおすすめ。
あなた好みの石を上手に選んで、ロックガーデンのDIYを成功させましょう。
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