「庭を明るい印象に変えたい」
「庭に敷く砂利にはどんな色があるの?」
このように考えている方は、庭に白い砂利を敷いてみてはいかがでしょうか。
庭に砂利を敷くと、その大きさや色目で庭の印象が大きく変わります。
特に白い砂利は(1)見た目に美しい だけでなく、(2)日陰の場所を明るくしたり、(3)防犯にも使えたりというメリットがあります。
そんな人気の白い砂利の種類やサイズごとの印象などについて解説していきます。
庭に白い砂利を敷きたいという方は、商品を選ぶ際の参考にして下さい。
1、 おしゃれな庭づくりにぴったりの白砂利
白砂利は、見た目に明るく清潔感があると人気の材料です。
そんな白砂利の特徴やメリットについて詳しく見ていきましょう。
白の砂利は種類が豊富
白の砂利には、原料となる石の違いやサイズから様々な種類があります。
砂利原料の違い
庭用に使われる砂利は「化粧砂利」といい、下記の二種類があります。
- 川で自然に角が取れた「陸砂利」を採取して商品化したもの
- 山から切り出した天然石を砕いて作った「山砂利」
砂利の形の違い
砂利の形による違いでは、庭用に使われる砂利では主に下記の2種類に分けられます。
- 角がなく丸みを帯びた形の「玉砂利」
- 大きな石を砕いたままの角がある「砕石(ロック)」
このような違いの他に、砂利の大きさによって、庭に異なる印象を与えられます。
白い石は洋風・和風・アジアン・モダンなど、どんな庭にも合う
白い砂利の大きなメリットは、テイストを問わずどんな庭にも合わせられるということ。
松の木や庭石のある和風庭園はもちろん、レンガの塀やウッドデッキのある洋風の庭にも良く合います。
また白い砕石はクラシックな印象やモダンな雰囲気にもピッタリ。
特に白い玉砂利は洋風・和風の庭だけでなく、今人気のアジアンテイストの庭にもおすすめです。
リゾート風に植栽した植物やおしゃれな置物との相性も抜群で、ガーデンライトで白砂利を灯せばまるでリゾートホテルの庭のように演出できます。
定番色だけど、いろいろな印象を与える白
白は定番色ということで様々なテイストの庭に合わせられます。
庭のテイストによって高級感や清潔感、明るい印象などを演出してくれます。
また、白い砂利を庭全体に敷き詰めても圧迫感を与えません。
太陽の光を浴びて輝いて見えたり、生い茂る木々や色鮮やかな花々を引き立ててくれるでしょう。
他の色の砂利と組み合わせても、個性的な庭を演出することも可能になります。
そして白い玉砂利は、摩擦で色が落ちる心配がほとんどないためメンテナンスがしやすいのも大きなメリットです。
日陰の庭を明るく演出
日が当たらず暗い印象になりがちな日陰の庭にこそ、白い砂利を敷いて明るく演出しましょう。
特に北側の裏庭にこそ白い砂利はおすすめです。
もともと北側にある庭はバックヤードとして、洗濯物を干したり自転車置き場として使うことがほとんどだと思います。
しかしながら何も手を加えず土がむき出しになっているお宅も多いのではないでしょうか?
土の色は茶色や黒といったダークカラーのため、ただでさえ日の当らない庭が暗い印象になってしまいます。
そんな日陰の庭だからこそ、真っ白な砂利を全体的に敷くだけでも庭の印象を明るく変えることができるのです。
しかし日陰の庭はただでさえ湿気が残りやすく、そこに水はけの悪さという悪条件が加わることで砂利にコケが生えやすくなることもあります。
特に白い砂利にコケが目立ちやすく、こまめな手入れが必要になるのでご注意ください。
防犯砂利は定番の白
アプローチや玄関周りに防犯目的の砂利を敷く際にも、白の砂利がおすすめです。
白い砂利はこれまで解説してきた通り、どんなテイストの庭にも合わせやすく様々な印象を与えてくれます。
防犯砂利は、ガラスやセラミックを混ぜたリサイクル素材が多く使われています。
比重が他の石に比べると軽く、靴で踏むと「ジャリジャリ」といった大きな音が鳴るのが特徴。
この大きな音が鳴るのが家の中にいる人や道路を歩いている人に聞こえ、空き巣が敷地内に侵入するのをためらわせる効果があります。
防犯砂利を庭に敷くには、防草シートを必ず敷くようにしましょう。
防草シートを適切に施工しないと、雑草が砂利の隙間から生えて砂利同士がぶつかることで音が鳴るのを妨げてしまいますのでご注意ください。
2、白の砂利の種類と特徴
白の砂利にはその産地や加工の仕方から多種多様な種類があります。
ここで白い砂利の代表的な種類とその特徴をご紹介していきます。
白玉砂利
白い石灰岩を砕いて角を落とした化粧砂利。
他の石と比べて価格が安く、さまざまな空間に利用できる砂利です。
白砕石
白い石灰岩を砕いたそのままの砕石です。
角を持つので落ち着いた雰囲気を演出し、洋風住宅などに良く合います。
白那智石
白系の天然の玉石を一つずつ拾って選別した高級玉石。
コロンとした丸みが特徴で汚れにくいメリットがあります。
雨花石
白い玉石を磨いて艶出しした、非常に高価なもの。
店舗のディスプレイや住宅のエントランスにおすすめです。
防犯砂利(白)
リサイクルガラス、またはセラミックをリサイクルして作った砂利。
比重が軽く靴で踏むと大きな音が出ることから防犯用として便利です。
一般的に色が白一色で商品化されている砂利は、ほとんどが山で採られた石灰岩などの天然石を人工的に砕いて加工した石になります。
価格が比較的安価なので、多くの庭や外構に使われています。
その他
その他にも大理石や白御影石を使った砂利や、寒水石を砕いて作った砂利なども高級感があり人気です。
石の種類や色合い、加工方法や大きさによって異なる顔を見せるのが、白い砂利の大きなメリットと言えます。
3、白砂利のサイズ
白砂利に限らず、砂利のサイズは通常「分(ぶ)」で表されます。
一方の砕石は「号(ごう)」で表されるため、通常の長さを表す単位であるセンチメートルともごっちゃにならないように気を付けましょう。
1分は尺貫法による単位で、センチメートル法に直すと約3mmです。
- 2分…直径約6mm
- 3分…直径約9mm
- 5分…直径約1.5㎝
- 8分…直径約2.4㎝
人が歩くアプローチでは1.5㎝ほどの砂利が歩きやすく、地面にも敷きやすいのでおすすめです。
また日本庭園といった広い敷地のある庭では、5㎝以上の砂利でも良いでしょう。
人が歩くのにはあまり適しませんが、白砂利の存在感が増して庭全体に重厚感を与えてくれます。
異なる大きさの砂利を組み合わせれば、動きのある個性的な庭を演出できます。
4、使う場所別 おすすめの砂利形状とサイズ
実際に白砂利を敷く場所別に、おすすめの形やサイズをご紹介していきます。
ご自宅の庭に白砂利を選ぶ際の参考にして下さい。
和風によく合う白砂利
和風の庭には、敷く場所や近くに置くものによって白砂利の大きさを選ぶようにしましょう。
庭の通路には、踏んだ時に心地の良い音がする2分~3分の小さめな砂利がおすすめ。
逆に人があまり立ち入らない場所には、5分前後の中くらいの白玉砂利を使うと見た目の印象が良くなります。
また枯山水の庭では大きな庭石の周りにはなるべく細かい砂利を敷いて、地面との隙間を埋めたり水の流れを表すことができます。
洋風によく合う白砂利
洋風の庭には、小さいサイズから中くらいのサイズまでの白砂利を使いましょう。
サイズの異なる白砂利を何種類か場所によって変えることで、見た目に統一感を出しながらキレイに仕上がります。
また異なる色の砂利を2~3色プラスしてアレンジすれば、より個性的な庭を演出できます。
駐車場などに実用的に使える白砂利
駐車場には、天然石を砕いて角が残ったままの中~大き目の白砕石を使いましょう。
砕石は角が丸い砂利と違い、石同士をしっかり転圧することで地盤を固くする効果が期待でき、重い車を出し入れする駐車場にピッタリ。
特に細かい砂などが混じったクラッシャ―ランと呼ばれる砕石なら、石の隙間を埋めることでさらに強度が期待できます。
砕石は、砂利よりも排水性が高いので、雨の日でも水たまりができにくく泥はねの心配もありません。
白い砕石は光が当たると光っているようにも見え、落ち着いた中にも高級感を出せます。
また砕石は角を削るなどの加工が必要ないため、比較的価格が安いのもメリット。
シンボルツリーなど木の周辺でポイント使いに使う白砂利
庭のシンボルになるような植栽や置物の周りにポイントとして白砂利を使う場合は、ある程度大きさのあるものがおすすめです。
特に木の周りに敷く白砂利は木の幹や根をキズ付けないように、丸みのある砂利を選ぶようにしましょう。
庭全体に敷くわけではないので、砂利の量はそれほど必要ありません。
庭のシンボルツリーが引き立つように、品質の良い高めの白砂利を選ぶのも一つの方法です。
玄関回りにおすすめの砂利
道路から玄関まで続くアプローチや掃き出し窓の下といった人が多く歩く場所には、防犯性のある白砂利を敷くと安心です。
見た目が真っ白でデザイン性に優れているだけでなく、歩くと大きな音が鳴るのでセキュリティ面でもおすすめ。
見た目が普通の玉砂利と変わらない商品があるため、違和感もありません。
実際に防犯砂利を選ぶ際には、どの位の大きさの音が出るのか?どんな音がするのか?を必ずチェックしましょう。
ペットが遊ぶなら避けた方がいい砂利
犬や猫を飼っているお宅で庭に砂利を敷く場合には、ペットにとっても安心な砂利を選んでください。
ペットが庭を歩き回ることのある家では、足にキズが付かないために砕石のようなとがった部分がない丸い形の砂利がおすすめ。
ご存知のようにペットの足は人間でいう裸足の状態です。
むき出しの肉球にとがった砂利の角が刺さってしまうのを防ぐために、角を丸く加工した砂利や自然に丸くなった天然の玉砂利を敷いてあげてください。
あとがき
白い砂利は産地やサイズ、加工方法によってさまざまな種類があります。
また白というベースカラーにより、和風・洋風問わずどんなテイストの庭にも合わせやすいのがメリットです。
白い砂利は玄関周りや駐車場といった場所に応じた最適な大きさや形があります。
選ぶ際には設置場所に合わせて選ぶといいですね。
白砂利を上手に庭に取り入れて、明るく素敵な庭へ変えましょう!