庭に敷くだけでおしゃれな雰囲気を演出してくれる砂利。
砂利にもいろいろな種類や用途があるのをご存じでしょうか。
この記事では、施工イメージ別におすすめの砂利をご紹介します。
1、迷ったときは、どんな庭にも合う砂利
「砂利を敷きたいけど、なにがいいのかわからないな」と、迷ったときにおすすめなのは「白玉砂利」です。
白玉砂利は白い石灰岩を砕いて丸く加工した砂利で、名前の通り白玉のように白くて丸い形が特徴です。
綺麗な白色はどんなスタイルの庭にも合うので、和風、洋風どちらの庭にも使用できます。
白玉砂利を敷いた周りに竹や苔玉などを置くと和風モダンな空間に変身。
グリーンの隙間にアクセントとして敷くと明るく洋風な庭を演出してくれるので、迷ったときには白玉砂利を選んでおけば、庭の具体的なイメージが決まっていなくても対応することができるでしょう。
2、落ち着いた庭の雰囲気の庭に合う砂利
落ち着いた雰囲気の庭を演出したいときにおすすめなのは、日本庭園に使用されることの多い「御影砂利」です。
御影石を割って作った白系の砂利で、枯山水を作るのにも適しています。
枯山水は庭だけでなく、ベランダの小スペースにも作ることができるのがポイント。
マンション住まいの人でも楽しむことができます。
リビングから見る枯山水は、眺めているだけで安らぎを与えてくれるでしょう。
3、洋風庭にも和風庭にも合う砂利
「今は洋風な庭にするけど、数年後には和風な庭に挑戦してみたいな」
「模様替えが好き」
こんな風に思っている人には、和風、洋風どちらにも合う石灰岩の「白砕石」がおすすめです。
グレー味のある白砕石は場所やテイストの選り好みをしないので、和風、洋風どちらの庭にも適しています。
模様替えために砂利をすべて敷き替えるのは大変ですよね。
数年後に庭のイメージをガラリと変えてみたいかも…と考えている方は、まずは白砕石を検討してみてください。
4、明るいグリーンがある洋風ガーデンに合う砂利
明るいグリーンがある洋風ガーデンには「クラッシュブラウン」と「イエローロック」とがおすすめです。
「岐阜県産クラッシュブラウン」
植栽のまわりや花壇の隙間に敷くなら「クラッシュブラウン」がおすすめです。
見た目はザクザクしていて乾いているときには白がかった茶色ですが、濡れても明るい茶色なので、カントリーでかわいい雰囲気の庭にはぴったりです。
「イエローロック」
大理石を砕いたイエローの砕石で、乾いているときには薄いイエローですが、雨に濡れるとキャラメル色になります。植物のグリーンだけではなく、レンガの色とも相性のいい「イエローロック」は、素敵な洋風ガーデンを演出してくれるでしょう。
5、高級感を与える庭に合う砂利
高級感を与える庭にしたいときは、碁石の黒石の材料としても使用されている「那智黒砂利」がおすすめです。
乾いた状態では灰色ですが、雨に濡れると艶のある綺麗な黒色になるのが特徴です。
敷きつめるのはもちろん、盆栽や灯篭周りの小スペースに散りばめるだけでも高級感漂う和風の庭を演出してくれます。
また、植栽の回りに那智黒砂利を置くことでアクセントにもなります。
和風の庭だけではなく、どのような雰囲気の住宅にも高級感を漂わせるアイテムとして使用することができます。
6、現在の庭にアクセントを加えたい時にピッタリの砂利
現在の庭にアクセントを加えたいと考えている人におすすめしたいのは「五色砂利」と「レッドロック」です。
「五色砂利」
「五色砂利」はその名の通り五色の石が入り混じった玉砂利で、茜(あかね)・若菜(わかな)・柑子(こうじ)・納戸(なんど)・白の和色で呼ばれるように、和風の庭にぴったりです。
五色の砂利は小スペースに敷くだけでもアクセントになり、雨に濡れると個々の色が引き立つので、より一層華やかに見えるでしょう。
「レッドロック」
「レッドロック」は大理石の砕石で、乾いた時にはピンク色ですが雨に濡れると鮮やかな赤色になります。
また、個体の色に少しずつ濃淡の差があるので、敷きつめるとグラデーションのように見えて綺麗です
レンガとも相性がいいので、洋風ガーデンにアクセントがほしいときにぴったりですね。
7、玄関回りにおすすめの砂利
洋風の玄関
洋風の玄関におすすめなのは、ピンク色の砕石「ガーデンクラッシュピンク」です。
アプローチにある枕木の間に敷きつめると明るい南欧風の玄関に、レンガの近くに敷くと差し色になるので、明るいイメージの玄関を演出してくれます。
和風の玄関
和風の玄関におすすめなのは、伊勢湾で産出される花崗岩からできた「伊勢砂利」です。
多気孔で水はけ、水もちがいいので古くから愛用されており、美しい錆色は日本庭園を連想させるので、和風モダンな庭を演出してくれます。
8、日陰の庭も華やかにする砂利
日陰に作る庭「シェードガーデン」には、暖色系の砂利を使うのがおすすめです。
大理石を砕いた茶色系の砂利は、天然石なので個体の色に濃淡があり、日陰の庭も明るい雰囲気に見せてくれます。
9、防犯砂利を敷きたい時におすすめの砂利
「防犯砂利」とは防犯を目的に作られた砂利で、踏んだ時に74dB(デシベル)以上の大きな音がすること、個々の粒が大きめであることが特徴で、素材もガラス製や天然石とさまざまです。
「小粒の砕石」を防犯用に
小粒の砕石だと、踏んだときに音が出るので防犯用にすることもでき、転んでも怪我をするリスクが少ないので小さなお子さまがいるご家庭でも安心して使用できます。
「ガラス製」の防犯砂利
「ガラス製」の防犯砂利の特徴は、軽くて価格が安価なことです。
見た目は普通の石のようですが、ガラスを高温溶解して、空気を含ませて作っているので、踏んで石同士がこすれることで大きな音がでます。
軽いので女性でも扱いやすいのですが、何度も踏むと割れてしまうので定期的なメンテナンスが必要です。
「天然石」の防犯砂利
「天然石」の防犯砂利の特徴は、しっかりした素材のため削れにくく長持ちすることです。
また、いろいろなデザインのものがあるので、庭のイメージとも合わせやすく、「ガーデニングを楽しみつつ防犯もしたい」という人にはおすすめです。
しかしガラス製に比べると、価格も高く音も鳴りにくいので、防犯性を重視したい人や、価格を安く抑えたい人には「ガラス製」の防犯砂利のほうがいいでしょう。
また、ペットや小さなお子さまがいるご家庭では、粒の大きい防犯砂利は転んだときに怪我をする恐れがあるので注意が必要です。
10、駐車場、カーポートにおすすめの車にやさしい砂利
駐車場、カーポートにおすすめなのは「バラス」と呼ばれ、線路にも敷かれているグレー味のある砂利です。
バラスがおすすめの理由は、形がバラバラの石のほうがお互いかみあって固定力があるからです。丸石は敷きつめると見た目は綺麗なのですが、タイヤで踏んだときに滑りあってしまうので固定力がなく、地盤が安定しません。
粒の小さな砂利も、タイヤで踏んだときにタイヤの隙間に挟まったり、飛び石して車を傷つけたりすることがあるので、粒の大きさもある程度大きいバラスが駐車場に適しているでしょう。
カーポートを設置するときにもバラスだと価格も安く、コンクリートよりも費用を抑えることができるので「できるだけ安く済ませたい」と考えている人にはうれしいですよね。
また、駐車場にバラスを使うことによって踏むと音が出るので、車上荒らし対策などの防犯面での効果も期待できます。
後書き
この記事では、庭の施工イメージ別におすすめの砂利をご紹介しました。
砂利の形や色によって庭の雰囲気もガラリと変わるので、どんな庭にしたいのかイメージしながら砂利の種類を決めるとイメージ通りの素敵な庭をつくることができるでしょう。