砂と言えばどんなものを思い浮かべますか?
砂浜のサラサラとした砂ですか?
それとも砂場にあるような砂でしょうか。
実は砂には様々な種類があり、用途に応じて使い分けることができます。
また最近DIYで人気の山砂(真砂土)もご紹介していきます。
DIYで砂を使う時には、ぜひ取り入れてみましょう。
適した砂はどんな砂?用途別 砂の種類や価格
こちらでは使う場所や用途に応じた砂の種類・特徴・価格などを詳しくご紹介していきます。
砂選びに迷ったらぜひ参考にしましょう。
園芸、ガーデニングの砂
園芸やガーデニングで植物を植える際に使う砂は、植物の種類や特性、原産地によって選びましょう。
ガーデニングなどでは次のような砂を使用しますが単品で使うことはまれです。
何種類かの土や砂、土壌改良材などと混ぜ合わせて植物を植えます。
川砂
【特徴】
●肥料分を含んでいないが粒子が荒目で水はけが良い。
●多肉植物・サボテン・盆栽用におすすめ。
【価格】500円~1,000円(10L)
桐生砂
【特徴】
●群馬県桐生地方の山で採取される硬く崩れにくい砂。
●通気性・排水性が良く保肥性はない。
●洋ラン・山野草・盆栽用におすすめ。
【価格】800円~2,000円(10L)
富士砂
【特徴】
●富士山の周辺で採取される天然の火山砂礫。
●通気性や水はけが良い。
●東洋ラン・山野草・盆栽用におすすめ。
【価格】1,600円~5,000円(10L)
芝生目地・人工芝下地用の砂
芝生を敷いたとき、芝生の凸凹を均したり、目地に敷いたりする砂は次のような種類があります。
芝生の砂は芝生の成長を促したり新芽を保護する役目もあります。
何種類かの砂や土を配合した芝生用砂もおすすめです。
山砂
【特徴】
●山から採取した砂。
●粒子は細かく芝の定着がいい。
【価格】2,000円~3,500円(20㎏)
川砂
【特徴】
●余分な水分を排水できるため適している。
●生長のための養分が足りないので土壌改良材を混ぜる。
【価格】1,500円~4,000円(10㎏)
焼砂
【特徴】
●砂を加熱処理した後乾燥させた砂。
●サラサラと水はけが良いのが特徴。
【価格】2,000円~6,000円(10㎏)
砂場用砂・泥団子を作りやすい砂
砂場用や泥団子用の砂は、子どもが使うので安全性が高いものを取り入れましょう。
泥団子用として専用のセットもありますが、砂場の砂と粒子の細かい砂でも作れます。
砂場用には除菌・抗菌加工の専用砂がおすすめです。
ざくざくとした砂場用の砂
【特徴】
●ザクザクッとした砂でどろんこ遊びや泥団子作りにピッタリの砂。
●ふるいにかけ、乾燥させてもよい。
【価格】2,500円~3,000円(20㎏)
キッズサンド
【特徴】
●子供の砂遊び専用の砂。
●除菌・抗菌機能があったり粒子が丸く目に入っても傷付けることがない。
【価格】3,000円~8,000円(20㎏)
除菌砂
【特徴】
●500度以上の温度で殺菌処理している砂。
●環境や取り扱いで雑菌が発生する場合がある。
【価格】1,400円~(15㎏)
抗菌砂
【特徴】
●特殊な抗菌剤を砂の表面に付着させ高温で焼き付けた砂。
●長時間効果が持続する商品もある。
【価格】1,500円~3,000円(15㎏)
ネコ用・ハムスター用の砂
猫もハムスターもトイレには砂を敷いて使用します。
ホームセンターやインターネットでは、「猫砂」や「ハムスター用」といったトイレ砂が数多く販売されています。
どのような効果があるかや好みによって選んでみましょう。
ゼオライト
【特徴】
●おしっこに含まれるアンモニアの消臭に効果的。
●吸湿発散性に優れ、園芸や土壌改良にも使われる
【価格】850円~(10L)
ベントナイト
【特徴】
●鉱物で粘土の一種。
●水分で固まる性質をもち、トイレの処理も簡単。
【価格】800円~(10L)
シリカゲル
【特徴】
●脱臭剤としても使用されている鉱物。
●トイレの匂いを吸収してくれるが、足にくっついてしまうことがある。
【価格】550円~(5L)
水槽用・熱帯魚の砂
水槽用や熱帯魚用の砂を水槽の下に敷くと、自然により近い形で観賞ができます。
ただ砂によって水質がアルカリ性になる砂もあるので、魚の特性や種類によって適切な砂を選ぶようにしましょう。
川砂
【特徴】
●粒子が細かく色が白っぽいので水槽内が明るく見える。
●洗えば再利用も可能。
【価格】300円~
サンゴ砂
【特徴】
●サンゴの死骸を砕いて作った砂で弱アルカリ性。
●水をろ過してくれる機能があり、見た目が美しい。
【価格】300円~
大磯砂
【特徴】
●黒っぽい色で熱帯魚の色が映える砂。
●比較的価格が安く初心者にもおすすめ。
【価格】700円~
テニスコート用
テニスコートには、芝や土の表面のコートの他に砂入り人工芝で表面を覆っているコートがあります。
雨が降った後でも乾燥が早いため、日本のような雨の多い国で多く採用されています。
テニスコート用乾燥砂
【特徴】
●砂入り人工芝で使用する専用の砂。
●目が細かく乾燥によりサラサラしている。
【価格】2,640円~
ケイ砂
【特徴】
●鉱物の石英を砕いて作った砂。
●テニスコート用の他、左官用や建材としても使用可。
【価格】1130円~
ゴルフ場用
ゴルフ場で使用される砂には、コース上の障害物であるバンカーに使用される砂と、芝生用の目砂の二種類があります。
芝生用の目砂は、上でご紹介した川砂などを使用することがほとんどです。
こちらではバンカー用の砂を中心にご紹介していきます。
洗い砂
【特徴】
●天然の砂を流水で洗って乾燥させた砂。
●ゴルフ場や芝生の目地メンテナンスや砂遊びにも使用される。
【価格】2,680円~(20㎏)
シリカサンド
【特徴】
●ケイ砂を精製して仕上げた砂。
●非常に粒子が細かく丸いためボールを落とすと目玉状になる。
【価格】5,000円~(30㎏)
白砂
【特徴】
●石灰岩を砕いて製造した砂。
●粒子は0.7~0.3mmほどで、真っ白な色が特徴。
運動場用
学校の校庭や運動場の砂は、雨の日はぬかるまず、乾燥状態では土埃が舞わない砂がおすすめです。
何種類もの砂を混ぜたり土壌改良材を加えることで、より運動のしやすい砂にしています。
岩瀬砂
【特徴】
●真砂土、サバ土ともいい、水はけが良く土埃が舞いにくい。
●土壌改良材や他の砂を混ぜて使用することもある。
●運動場で使用するサイズに粒の大きさが改良されている
【価格】2,180円~
アンツーカー
【特徴】
●高温で焼成したレンガを粉砕して作った砂。
●表面に小さな穴がいくつも開いているため水はけが良い。
【価格】4,700円~
ふるい砂
【特徴】
●山砂や岩瀬砂をふるいにかけて5mm粒子に揃えた砂。
駐車場の砂
車が出入りする駐車場にはコンクリートで舗装することが多いですが、専門業者に依頼すると高額な費用がかかります。
そこで自分で施工出来て雑草を生えなくしたり、地面が固まって車を出し入れしやすい砂はいかがですか。
固まる砂
【特徴】
●舗装道路用の固まる砂。
●水をかけてローラーで転圧すると表面が硬化する。
【価格】2,450円~
防草砂
【特徴】
●真砂土やリサイクル瓦を原料とした砂。
●駐車場に敷き詰めて水を撒くと雑草が生えにくくなる。
【価格】2,280円~
砂時計
砂がガラス容器の下に落ちて時間が分かる砂時計では、カラフルな砂や美しい砂が好まれます。
粒子の大きさや砂の量で計る時間を調節できますので、お好みに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
カラーサンド
【特徴】
●ピンク・白・水色・黄緑・黄色の5色セット
●粒のそろった砂で水槽や砂絵にも使える。
【価格】2340円~
砂鉄
【特徴】
●他の砂よりも粒のサイズが揃っているので、砂時計に適している。
【価格】100円~
ジルコンサンド
【特徴】
●オーストラリアや南アフリカで取れる鉱石。
●比重が高く工業製品にも使用されている。
【価格】840円~
庭のDIYで人気の山砂(真砂土)を敷いてみよう
庭をDIYする人の間で人気なのが、「山砂(真砂土)」です。
山砂(真砂土)はコンクリートを敷くよりも手軽に、費用をかけずに使えます。
どんな特徴を持つ砂で川砂とはどう違うのか、メリットデメリットなどを解説していきますので実際に庭に敷く際の参考にしましょう。
山砂(真砂土)とは?
真砂土は「まさど」と読み、山にある花崗岩(かこうがん)が長い年月をかけて風化してできた砂です。
成分は石英や長石、雲母などで粒子の大きさが均一でなく粘土質の特徴を持っています。
また透水性や保水性が高いため、水を含むと硬化します。
日本国内でも産出され、特に西日本を中心に産出や加工が行われています。
山砂(真砂土)と川砂との違い
では山砂(真砂土)と川砂との違いを様々な視点から見ていきましょう。
山砂(真砂土)
山砂(真砂土)は山にある花崗岩が原料で、粘土質かつ弱酸性の性質を持っています。
主に建設現場や舗装材として使用されています。
【採取場所】山やその周辺
【原料】花崗岩
【粒子の大きさ】非常に細かい
【特徴】粘土質・弱酸性
【使用方法】建築用骨材・舗装用
川砂
川砂は川にある大きな石が砕けて川底やダムの底に蓄積したものです。比較的粒が大きく乾燥するとサラサラしています。
【採取場所】川の底・川の水が流れるダムの底
【原料】川にある石が砕けたもの
【粒子の大きさ】比較的大きい
【特徴】サラサラした手触り・栄養分がない
【使用方法】園芸用土・芝生の目地・水槽用・砂場
山砂(真砂土)のメリット・デメリット
DIYで庭に施工した時のメリット・メリットです。
山砂(真砂土)のメリット
- 雑草が生えにくくなる
- 安く簡単に手に入る
- 施工しやすい
- カラーバリエーションが豊富
- 自然で温かみを感じられる
- 水をかけると硬化する
山砂(真砂土)のデメリット
- 水はけが悪い
- 通気性があまりない
- 植物が育ちにくい
- 駐車場にする際は厚く敷かなければならない
- 残土の処理がある
山砂(真砂土)の価格
山砂(真砂土)はホームセンターやネットショッピングで手軽に購入できます。
DIYで使いやすいのは袋に入った商品です。
価格は18㎏入りで300円~と比較的安めです。
もちろん量が多ければ多いほど単価は安くなり、1トンダンプ1台分で4,000円からとなります。
山砂(真砂土)の使い方
実際に山砂(真砂土)を庭に施工する場合の手順・使い方をご説明します。
- 袋から山砂を取り出す
- 通路やポーチなどにコテで均しながら敷く
- 表面に霧吹きで水をかける
- ある程度固まったらたっぷり水をかける
- 丸一日置いて固める
施工後の山砂(真砂土)の状態
庭に上記の手順で山砂(真砂土)を施工すると、まるでコンクリートを敷設したように地面が固くなります。
雨が降った際は、水を少し吸ってくれるので水たまりができにくいです。
雑草が生えにくくなるため、防草対策にもおすすめです。
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