「自宅に砂場を作ったけど、どんな砂を入れたらいいか分からない」
「砂遊び用の砂にはどんな種類があるの?」とお悩みの方はいませんか?
こちらの記事では、今話題の自宅で砂遊びにピッタリの砂をご紹介します。
他の砂との違いや特徴による種類、砂場の作り方などが分かるようになります。
子どもが楽しめる砂場を自宅に作って、親子そろっておうち時間を楽しみましょう!
自宅に砂場があるメリット
砂遊びは子どもの心身の発達に良い効果をもたらしますが、自宅に砂場があることで親にとっても大きなメリットがあります。
自宅で目が届く
自宅に砂場があると子どもを親の目の届く範囲で遊ばせられます。
砂遊びができる公園が遠い場所にある、家事や仕事で忙しく遊びに連れていけないという場合でも大丈夫。
自宅の敷地内に砂場があれば、親が自分のことをしながらでも子どもの様子を見ていられます。
砂場は一戸建ての庭だけでなく、マンションのベランダや室内にも作ることができます。
「うちには庭がないから…」と諦めず、子どもが楽しめる砂場を自宅に作ってみましょう!
雨の日でも遊べる
室内や屋根のあるベランダに砂場を作れば、天気がぐずつきそうな時や雨の日でも子どもを遊ばせられます。
また公園に行く時間が取れない、そのあとに予定が詰まっているという場合でも、ちょっとした隙間時間に遊ばせられるのが自宅砂場のメリットです。
とはいえ室内で砂遊びをする場合は、砂が周囲に飛び散らないような対策が必須です。
砂場を設置する場所にブルーシートを敷いたり、巾着型になるお片付けシートを使えば、遊び終わった後の砂の回収や保管時の砂の飛散に役立ちます。
砂遊び用の砂とそれ以外の砂との違いは?
砂遊びの砂とその他の砂にはいくつか違いがあります。
まずは一般的に建築や土木工事で使われている砂の種類を見ていきましょう。
建築や土木工事用の砂
山砂
山から採取している砂。
角(かど)があり目に入った時に危険。
海砂
海底から採取しており、塩分や細かい貝殻が含まれている。
川砂
川から採取した砂で角が取れて比較的上等。
粒子のサイズがバラバラで処理をしないと安全性に問題あり。
砕砂
砕石を砕いて作った人工の砂。
尖っていたり角が付いていたりする。
建築や土木工事用の砂の注意点
山砂や砕砂は砂粒に角や尖りがあるため、万が一目に入った時に眼球を傷つける恐れがあります。
海砂や川砂も殺菌処理や消毒をしないと雑菌が繁殖している場合があるため、子どもを遊ばせるには適しません。
砂場遊び用の砂の種類
砂場遊びをする際は、キチンと殺菌・抗菌処理を施した安全な砂を選びましょう。
ここでは砂遊び用に販売されている砂の種類をご紹介していきます。
しっとりザクザクとした砂
湿り気のあるしっとりとした触り心地がある砂です。
お砂場用の砂として放射線測定済みの砂が安心ですね。
シャベルで掘るとザクザクとしてお団子や砂山作りに最適です。
サラサラとした砂
南の島のビーチにあるような白っぽい色で、手で掬い取ると指の隙間から零れ落ちる感覚が楽しめます。
砂の粒子は1mm以下と非常に小さく、枝や小石が混じっても発見しやすいので安心。
型抜きや砂山を作る際は少し水で湿らせると、まとまりが出て遊びやすくなります。
ふわふわとした砂
天然の海砂を使用しており、採取後に泥などを除去して砂を洗った状態で売られています。
粒子のサイズは3mmほどで、サラサラとした砂に比べるとサイズにばらつきがあります。
ふるいにかけたり、手で団子を作ったりと遊びの幅が広がるのもふわふわとした砂の特徴です。
キッズサンド
キッズサンドは子どもの砂遊び用に開発された砂です。
抗菌性をもつ金属イオンを砂に焼き付けてコーティングしたり、川砂を高温で加熱して殺菌したりしています。
メーカーによると、キッズサンドの抗菌性は長いものだと3年以上持続するとしています。
子どもが砂を口に入れたり砂が付いた手をなめたりしても安心ということですが、長期間湿った状態だと雑菌が繁殖する恐れがありますので、適切なメンテナンスは欠かせません。
抗菌砂
最近特に人気なのは、抗菌処理された砂遊び用の砂です。
抗菌砂には無機系と有機系の二種類があります。
◆無機系抗菌砂…銀や銅といった金属を主成分としている
◆有機系抗菌砂…化学合成した抗菌成分を砂に焼き付けたり染み込ませたりしている
普段使っている消毒液や抗菌剤と比べて即効性はありませんが、効果が長期間持続するので、砂場用の砂にはおすすめです。
砂場の作り方
ここでは自宅の庭に砂場を作る際の作り方を詳しくご紹介していきます。
1.砂場のサイズ・置く場所を決める
砂場を作る前に、庭のどんな場所にどの位のサイズで作るかを決めましょう。
なるべくなら室内から見える場所で、水はけが良い場所がおすすめです。
庭に傾斜がある場合は、傾斜の高い方に砂場を作ると水がたまりにくくなります。
2.木枠を作成
砂場のサイズが決まったら、防腐処理をした2×4材などを使用して木枠を作成していきます。
固定するビスはステンレス製を使用するとサビにくくなります。
防腐処理された木材が見つからない場合は、防腐剤を購入して自分で塗布しても良いでしょう。
3.木枠のサイズに合わせて地面を掘る
木枠のサイズに地面を掘っていきます。
木枠をはめる部分は、地面から5㎝程出るように掘ると、砂が外にこぼれにくくなります。
砂を敷く内側は20~30㎝程の深さにし、子どもが砂を掘っても地面が露出しないようにしましょう。
4.砂利・防草シートを地面に敷く
地面を掘ったら水はけを良くするために砂利を薄く敷き、その上から雑草が生えてこないように防草シートを敷き詰めましょう。
防草シートは目が詰まったものや不織布製がおすすめです。
防草シートの端は専用の固定ピンでとめ、上から木枠をはめるとズレにくくなります。
5. 木枠を穴にはめる
木枠は砂場や地面よりも少し高めに設置すると、砂が砂場から外に出にくくなります。
6. 砂を入れる
最後に木枠の内側に準備していた砂を入れたら完成です。
砂はホームセンターなどで購入できるほか、インターネットで注文も可能です。
砂は遊んでいると少しずつ量が減ってきますので、砂を追加できるように少し多めに購入してとっておくのもおすすめです。
こんな砂場もおすすめ
庭に砂場を作る際は、砂場キットや木枠を使用してもいいですが、レンガやコンクリートブロックで枠を作るのもおすすめです。
また大き目のプランターや庭に埋めて池にするプラスチックの庭池、大きな古タイヤなども砂場になります。
マンションなどのベランダに砂場を作る際は、プラスチック製の衣装ケースやペット用ビニールプールでも良いでしょう。
まとまりやすい砂を入れ、お片付けシートなどを敷いておけば後片づけも簡単です。
砂場の維持方法
子どもを安心して遊ばせるには、砂場を清潔に維持しなければなりません。
砂場の砂には抗菌砂やキッズサンドを使うのはもちろんですが、使用していない時に雨水や鳥のフン、落ち葉などが砂に入らないよう、砂場にはフタをしておきましょう。
フタは軽いと風で飛んでしまいますので、ブロックなどの重しを置くのがおすすめです。
水を使って遊んだ後はいくら抗菌砂を使っていても、砂の中に雑菌や微生物などが繁殖することがあります。
天気の良い日はなるべく太陽に当てて、砂を殺菌するようにしましょう。
下部分の砂も殺菌できるよう、まんべんなく掘り返して砂全体が太陽にあたるようにして下さい。
沸騰したお湯をかけて消毒し、太陽に当てて乾かすのも砂の殺菌にはおすすめです。
在宅勤務にもおすすめ!自宅での砂遊び
コロナ禍により在宅勤務をする方が増えてきました。
子どもと一緒に過ごす時間が増えて嬉しい反面、思うように外で遊ばせられないというジレンマがあります。
しかし自宅に砂場を作って一緒に遊べば、子どもとの良いコミュニケーションになります。
また手が離せない仕事や家事がある場合も目の届く範囲で遊ばせられるので安心。
砂遊びは子どもの発育にとってプラスになることばかり。
在宅時間で得られる親子のひと時は、ぜひ砂遊びで楽しみましょう。
まとめ
自宅の庭に砂場を作るのは、それほど難しくありません。
キチンと対策を取れば、室内やマンションのベランダに砂場を作ることもできます。
使用する砂は抗菌砂など、砂場専用の砂を使うようにしましょう。
定期的に掘り返したり太陽に当てたして殺菌すると、いつでも安全な砂で遊ばせられます。
コロナ禍により増えたおうち時間は、ぜひ安心安全な手作り砂場で子どもと一緒に遊びましょう。