「一戸建てに住んでいて庭があるけど、どんな庭を作っていいか分からない…」
「DIYビギナーの自分でもおしゃれな庭が作れるの?」
どんな風にしたらいいのか悩むという方にDIY初心者におすすめの庭づくりの方法や、置くだけで便利に使えるガーデンアイテムをご紹介します。
初心者でもできる庭のDIY法もお教えしますので、自宅の庭をDIYで作ってみようかとお考えの方はぜひ参考にして下さい。
1、庭のイメージを決めよう
まずは庭のイメージを決めていくことが重要です。
住宅やエクステリアの雰囲気に合わせることはもちろんですが、自分の好きなテイストや理想の庭をイメージすることが最も大切になってきます。
こちらでは初心者でも作れるデザインごとの作り方をご紹介していきます。
和風
枯山水や日本庭園に代表される和風の庭は、初心者には敷居が高そうに感じますがポイントさえ押さえれば「和」の要素たっぷりの庭を作ることができます。
和風の庭に欠かせないのは観賞用の庭石や敷石、角が丸い玉砂利など。
植物は、松やモミジ、ヤマボウシやつつじなどがおすすめです。
ここに竹垣やししおどしといった和風の定番アイテムを取り入れると、さらに和風感がアップします。
庭全体を和風にするのはハードルが高そう…という方は、庭の一角だけ和風のテイストを取り入れてみては?
洋風
西洋風のイングリッシュガーデンは色とりどりの花を植えて華やかにしましょう。
ツルを伸ばして咲くバラやアイビー、ハーブ系の植物も洋風の庭に良く合います。
さらに本格的に庭を作りたいなら、ガーデンアーチがおすすめ。
洋風の庭にピッタリのデザインで、金属製のアーチなら既製品でも選べて初心者でも取り扱いが簡単です。
レンガやタイルなどで花壇を作り、高さの違う花々を植え込めば、庭にグッと彩りや奥行きが生まれます。
北欧風
スエーデンやデンマークといった北欧をイメージした庭も初心者におすすめです。
アイアンや木箱などをグレーや白といった色に統一すれば、北欧風ガーデンのポイントに。
植物はハーブやワイヤープランツ、多肉植物などが良く合うでしょう。
カラフルな花が咲く種類よりもグリーンが基調の植物を選び、整え過ぎずナチュラルに植え込むのが北欧風の庭にする秘訣です。
ビーチスタイル
アメリカ西海岸をイメージさせるサーフスタイルやリゾート風なビーチハウスをあなたの庭に取り入れてみては?
ガーデンアイテムを白や青を基調として、差し色の赤や黄色などを取り入れれば一気に庭が西海岸風ビーチスタイルになります。
植物はソテツやヤシの木、サボテンといった南国のものが良く似合います。
DIYにおすすめなのが、木製の貨物用パレットです。
ガーデンチェアや花台にもなり、存在感は抜群です。
アジアンスタイル
バリ島にあるリゾートホテルのような雰囲気の庭にするには、色の配色が大切。
植物のグリーンと砂利の白を合わせ、ウッドデッキやガーデンチェアをダークブラウンにするだけでもアジアンスタイルな庭になります。
使う植物はソテツやアガベ、モンステラやサンスベリアなどがおすすめ。
庭の一角に置物を配置したり、夜でも楽しめるように照明を置いてライトアップするのも良いでしょう。
2、庭を作る方角を確認しよう
庭をDIYで作る前に、まずは日光に対して庭の向いている方角を確認しましょう。
というのも庭は方角によって日照時間が大きく変わってくるため、方角ごとに生育に適している植物の種類を変える必要があります。
また庭に塀や物置、背の高い木がある場合も、配置場所によって日陰になる部分が生じます。
せっかく植物を植えても育ちが悪くなったり枯れてしまったりしては残念ですので、それぞれの方角に合った植物を植えてください。
こちらはそれぞれの方角ごとに適した植物の一覧です。
庭の方角 | 適した植物・注意点 |
東向き | 程よい半日陰になるので、落葉樹が適している |
西向き | 常緑広葉樹など日光による日焼けに強い植物 夏場の西日が強いので日陰を作る工夫が必要 |
南向き | 日当たりが良いので植物の成長が最も早い 剪定回数が増えてしまうことも |
北向き | スミレ・アジサイなど日陰に強い植物 シェードガーデンにおすすめ |
自分の庭が向いている方角や一日の日照7時間、冬と夏の日の当たり方などをよく考えて、植える植物を選ぶようにしましょう。
3、庭の形や広さはどのくらい?
庭を作る際、方角と同じくらい大切なのが庭の形や広さです。
庭を作る際には寸法を測り図面に起し、エアコンの室外機といった設備機器も図面に入れ込むと良いでしょう。
植栽や花壇などのイラストを描きこむと庭のイメージが作りやすくなるだけでなく、その後の準備や作業もスムーズに進みます。
広い庭が作れるなら、背の高いシンボルツリーを配置して、その周りにベンチや花壇を作ってみては?
逆に狭い庭や細長い庭には、フェンスを付けてそこに植物や小物を吊るすアイデアがあります。
形に添って小道を作り、両脇に寄せ植えを配置するスタイルもおすすめです。
L字型の庭は初心者には難しそうに感じますが、四角形が二つくっついた形と考え、それぞれの四角形にアクセントとなる花壇や木を植えるとまとまりが生まれます。
4、自分の生活スタイルに合わせて
庭は自分の生活スタイルや使い方に応じて作るのが大切です。
犬を庭で遊ばせたいなら、ドッグランや芝生敷きにして自由に走り回れる空間を作りましょう。
庭を眺めながら寛ぎたいなら、観賞用の植物を多く配置してガーデンチェアを置いてみては?
他にも子供が遊べるウッドデッキを設置したり、家庭菜園を作るというアイデアもおすすめです。
自分は庭で何をしたいのか?
普段どの位庭の手入れに手をかけられるのか?
このような事などを考えながら、自分なりの庭を作っていきましょう。
5、初心者におすすめのDIYアイテム
ここではDIY初心者でも取り入れやすいガーデンアイテムをご紹介していきます。
置くだけ
まずは置くだけで簡単に庭に取り入れられるアイテムからです。
ホームセンターなどで取り扱いがある物がほとんどなので、初心者でも容易に手に入れられます。
・砂利
敷石やレンガの周りに敷き詰めたり、花壇の隙間埋めにも便利な砂利。
砂利は敷くだけで雑草が生えにくくなるので、雑草対策にも効果的です。
最近では歩くと大きな音が鳴る防犯用砂利などもありますので、使う場所ごとに選んでみては?
・レンガやタイル
ナチュラルでおしゃれな庭にするにはレンガやタイルを上手に取り入れましょう。
レンガを積み上げて花壇を作ったり、地面に敷き詰めたりしてモダンな雰囲気にすることも可能。
色や柄を選ぶことで、アンティーク風や洋風、北欧風の庭にも使えます。
ジョイント式やマット状になっているタイルなら、初心者でも上手に石畳風の小道を作れますよ!
・枕木
鉄道の線路の間に寝かせてある枕木も置くだけでガーデンアイテムになります。
最近ではDIY用の枕木がホームセンターでも簡単に手に入ります。
花壇づくりや小道づくりに役立ちますし、枕木を使うことでシックな庭に変身できます。
初心者には木製の枕木ではなく、時間が経っても腐らないコンクリート製やラバー製の枕木がおすすめです。
・人工芝
天然芝は見た目がキレイだけど手入れが大変…という方には人工芝をおすすめします。
最近の人工芝は一度敷けば10年は持つほど耐久性が高く、ぱっと見は本物と見間違うほどのクオリティがあります。
裸足で踏みしめて痛くない材質で、ある程度の厚みのある人工芝を選ぶと良いでしょう。
雑草が気になる方は人工芝を敷く場所にあらかじめ防草シートを敷き詰めておくと、雑草が生えにくくなります。
・ライトアップ用の照明、ランタン
夜のガーデンを楽しみたいならライトアップ用の照明やランタンを設置しましょう。
照明は夜庭を歩く際や、庭の雰囲気を素敵に演出したい時におすすめのガーデンアイテムです。
ソーラー機能の付いたライトなら電池交換なしで使用できますし、ガーデン用と表示された照明を選ぶと雨が降っても大丈夫な防水機能が付いています。
夜の庭を眺めたいなら自動で点灯する照明を、歩きながら幻想的な雰囲気に浸りたい方はセンサー式で点灯する照明を選ぶと良いでしょう。
・ベンチや縁台
庭にベンチや縁台を置いて、読書やお茶を楽しみませんか?
庭を眺めながらのんびり過ごせたり、子供やペットが遊ぶ姿を眺められます。
庭用のガーデンセットなどを取り入れれば、初心者でも簡単に庭をくつろぎの空間にできますよ。
組み立てが必要
ガーデンアイテムには組み立てが必要なものがあります。
初心者が取り入れるにはハードルが上がりますが、庭をより使いやすくすることができます。
・ウッドデッキ
リビングの掃き出し窓から庭に出られるウッドデッキは、リビングの一部としてだけでなく、洗濯物を干せる場所や食事を楽しめる場所にもなります。
本物の木材を使ったウッドデッキは天然木のぬくもりを感じられますがメンテナンスが大変なのがデメリット。
樹脂製の人工ウッドデッキなら、見た目は本物っぽい一方で設置や手入れが簡単なのでおすすめです。
・フェンス
道路を歩いている通行人や隣近所からの視線が気になる場合はフェンスを設置しましょう。
フェンスは目隠しになるだけでなく、狭い庭では植物や小物を吊り下げるのにも便利。
色やデザインも多種多様で、家の色や庭のテイストに合わせて選べます。
6、庭のおすすめDIY
初心者でも簡単にできる庭のDIYをご紹介していきます。
雑草対策
雑草対策には地面に砂利やレンガを敷き詰めるのがおすすめです。
その際にはあらかじめレーキなどで地面を均して平らにしましょう。
大きな石は取り除き、下に防草シートを敷き詰めるとさらに雑草が生えにくくなります。
花壇作り
レンガや枕木、大き目の石などを使えば庭の一角に花壇を作れます。
花壇に植えた植物は地面に根を張って地中の水を吸い上げられるので、植木鉢やプランターに植えた場合よりも枯れにくく育てやすい特徴があります。
レンガを積み上げて花壇を作る場合は、レンガ同士をモルタルでつないで作れます。
この時きっちりと真四角に花壇を作らなくても大丈夫。
少しいびつだったり崩れていたりしても、逆に味のあるアンティークな雰囲気を出してくれるでしょう。
小径作り
地面にカーブを描くようにレンガや枕木を敷けば、庭を眺めながら歩ける小径が作れます。
あらかじめ掘った地面にレンガや枕木を置き、隙間を土や砂利などで埋めれば完成。
この時置くものに応じた深さに、水平になるように土を掘るのがポイントになります。
居心地のよいスペース作り
庭の一角にある日陰にイスやテーブルを置くだけでも、居心地の良い庭スペースができ上がります。
和風の庭には竹製の縁台が、洋風な庭ならアイアン製のガーデンセットがおすすめ。
ビーチスタイルにはナチュラルウッドのデッキチェアを、アジアンスタイルなら白いパラソル付きのテーブルを置いてみては?
日除け
寛ぎスペースにはシェードやパラソルで日陰を作るのもおすすめです。
特にウッドデッキやタイルテラスは真夏の日差しで熱くなりがち。
フレームにシェードを取りつけるタイプや、家の軒部分に固定するタイプなどから選べます。
太陽の動きに合わせて設置場所を変えられるシェードなら、一日中快適に日除けができます。
砂場作り
小さい子供のいる家では庭に砂場を作って遊び場にしてみては?
公園の砂場は衛生的に不安…というママでも、自宅の砂場なら安心して遊ばせられます。
花壇ほど仕切りの高さが必要ありませんので、レンガや木材などで女性でも簡単に仕切りが作れます。
芝生
広い庭のあるお宅には、青々とした美しい芝生がよく似合います。
芝生の周囲には花壇やシンボルツリーを配置して、見た目にも楽しめる庭を作りましょう。
ただし天然芝は庭に敷く手間や日々のメンテナンスが少し大変。
庭仕事に十分時間とお金をかけられるという方におすすめです。
まとめ
DIYで庭を作るには、まずどんな庭にしたいかテイストを決め、広さや形をしっかり計測した上で面している方角に適した植物を選んでください。
初心者でも置くだけで簡単に取り入れられるガーデンアイテムがたくさんあります。
まずはご自身が庭でどのように過ごしたいのかによって選ぶと良いでしょう。
ホームセンターなどで簡単に手に入る材料も多いので、時間を見つけて自分なりの庭をDIYで作ってみましょう!